お店の販売ランキングでは、VAIO、NEC、富士通といった日本メーカーのノートパソコンが上位に並んでいます。しかし、通販サイトでの売れ筋はレノボやHPといった海外メーカーの格安ノートパソコンなど、数万円で買うことのできるノートパソコンが人気です。
ただ、このような激安ノートパソコンは価格相応にスペックも低く、用途にあったノートパソコンを選ぶのは難しいと思います。しかし、お買い得パソコンが隠れていることも事実です。このため、激安ノートパソコンを選ぶときのヒントを解説します。
ただし、どれかのスペックに特化させると、別のパーツのスペックを犠牲にしていることは忘れないようにしましょう。
激安モバイルのCPUは省電力性に優れたCeleronかAtomが基本
激安価格のモバイルノートパソコンを選ぶときは、メインマシンのようにハイスペックのCPUを選ぶことはできません。モバイル用の省電力のCPUで、比較的新しくて少しでも性能の良いものを選ぶ、という選び方になってしまいます。
CPUにこだわり過ぎると他のスペックが疎かになるので、迷ったときは一番低スペックのCPUは避けるくらいに覚えておくと良いと思います。
ストレージはHDDではなく、SSDかeMMCを選ぶ
モバイルノートパソコンは持ち歩くためのパソコン。だからこそ、衝撃に弱いHDDを搭載するのは良くありません。衝撃に強いSSDやeMMCなどのフラッシュメモリを搭載したパソコンを選びましょう。
ただし、100GB未満のストレージではソフトのインストールやデータの保存が大変なので、128GB以上のSSD、またはクラウドストレージを活用することを考えましょう。
激安モデルのフルHD搭載モデルの注意点
一部のパソコンはフルHDに対応していますが、よく見るとOSがAndroid搭載されていたりと、お買い得とはいえないパソコンもあるのです。モバイルノートパソコンは、解像度よりも屋外で見やすいパネルを選ぶと良いでしょう。
動作を快適にするためにRAMの容量は増やしておこう
モバイルノートパソコンは、薄型でRAMを交換できないことも多いです。このため、パソコンを購入するときにBTOオプションで8GB以上にアップグレードしておきましょう。CPUのスペックに期待できないからこそ、RAM容量を増やして動作を快適にするのが良いでしょう。
ネットワーク11ac非対応のモデルは避けよう
据え置き型のノートパソコンであれば、11ac非対応でも有線LANを使うことができますが、ワイヤレス接続しかできないモバイルノートパソコンでは高速通信ができる11ac対応は必要不可欠です。
一部のパソコンはSIMフリー対応モデルもありますが、それより先に11ac対応を優先させましょう。
USB3.0ポートの確認も忘れずに
周辺機器に接続するにはUSBポートが必要です。しかし、薄型・軽量化が進むモバイルノートパソコンの場合、USBポートがたくさんあり過ぎても邪魔になります。必要なときに接続できるよう、1~2個あれば十分でしょう。
バッテリーは公称値10時間以上あると良い
普段ACアダプタを外してつかうのであれば、バッテリーだけで何時間動作するかは重要です。メーカーの公称値はなるべく負荷を掛けない状態での結果です。実際には公称値の60%程度の動作時間になります。このため、公称値は10時間以上あるパソコンを選ぶと良いでしょう。
まとめ
失敗しない激安モバイルノートパソコンの選び方を紹介しました。価格の安いパソコンは他のスペックを犠牲にしていることを忘れないようにしましょう。
CPUは省電力性に優れたCeleronかAtom、ストレージはSSDかeMMC、CPUで妥協した分RAMの容量を大きくして快適に。ネットワークは11ac対応のモデルでUSBポートは1~2個。バッテリーの公称値が10時間以上のパソコンを選ぶようにしましょう。目的にあったモバイルノートパソコンが選べることを願っています。