お店にはパソコンがたくさん!ポップにも難しい言葉が並んでいます。 どこを見て、自分にあったパソコンを選ぶべきか迷ってしまったことはありませんか?何となく良さそうなものを探してみると値段が高く、値段の安いものを探すと何だか安心できません。
でも、見るべきポイントがわかれば、自分にあったパソコンを選べるようになります。ITエンジニアさんたちも、必ずといって良いほど確認するポイントがあります。もちろん、この文章を書いている私も、どこを見たら良いのか分からない時代はありました。今では1,000、10,000台以上のパソコンを触ってきた経験をもとに、パソコン初心者の方がパソコンを購入するときに見るべきポイントをお話しようと思います。
パソコンを選ぶときはRAM、HDD、CPU選びが大切なポイントです。アルファベットの並びだけでは難しく感じるかもしれませんがご安心ください。この3つが何の役割をするのか、パソコンを購入するときに何を見ればよいのか1つ1つ解説していきます。
これさえ知っておけば、残りは外観で確認できるもの(例えば、画面のサイズや重さなど)がほとんどです。
RAM(Random Access Memory)は机の広さ!
RAMは単純に「メモリ」と呼ばれることも多いパーツです。
店頭では、「RAM:2GB」「メモリ:4GB」といったようにポップに書かれています。
例えば学生が何かを勉強するときに机が広ければ、教科書やノート、参考書や辞典などを広げることができます。しかし、机が狭ければ教科書とノートを広げるのがやっとという状態になるかもしれません。
RAMとはパソコンの机の広さのことで、机が広ければ、YouTubeで動画を見ながら、ホームページを閲覧し、Wordで文章を書くといったことも快適にできます。しかし、机が狭ければYouTubeで動画を見ながらWordで文章を書こうとすると、動画が途切れてしまう可能性もあるのです。
つまり、RAMの容量が大きければ(机が広ければ)、色々なことを同時にできるのです。
単純にWordで文書を作ったり、インターネットを閲覧する程度で考えているのであれば、RAMは4GB以上あれば良いと思われます。
YouTubeで動画を見ながら、ホームページを閲覧し、Wordで文章を書くといったことであれば、RAMは8GB以上のパソコンをおすすめします。
また、RAMが16GB以上あるパソコンもありますが、一般的な使い方では持て余してしまいますので、私はRAMが8GBのパソコンをおすすめします!
HDD(Hard Disk Drive)は本棚!
店頭では「HDD:640GB」や「ハードディスク:960GB」といったようにポップに書かれています。
例えば、何かを勉強するときは、本を本棚から取り出して机に広げます。本棚が大きいと多くの本を保管しておくことができますが、本棚が小さいと少ない本しか保管しておくことができません。
HDDとは本棚の大きさのことで、本棚が大きければ多くの動画や音楽ファイルなどをパソコンに保存できます。しかし、本棚が小さければ多くのファイルを保存しておくことができないのです。それなら、ハードディスクの大きなパソコンを買えば良いと思うかもしれません。でも、少しだけ待ってください。
HDDには3種類あるのです。1つ目はHDD(Hard Disk Drive)、2つ目はSSD(Solid State Drive)、3つ目はeMMC(Embedded Multi Media Card)です。
HDDは低価格で、本棚が大きいのが特徴ですが、衝撃に弱いという特徴があります。
SSDとeMMCは高価格で、本棚が小さいのが特徴ですが、衝撃に強く処理が非常に速いという特徴があります。これに加え、eMMCは物理的に小さく、消費電力も少なく設計されています。
結局どれを選べば良いんだ!と怒られてしまいそうですが、低価格のパソコンが欲しい場合や多くの動画・音楽ファイルを保存したい場合はHDD、外出してパソコンを使ったり、パソコンを少しでも快適に使いたい場合はSSDを選ぶことをおすすめします。
迷った場合はSSDを選ぶことをお勧めします。なぜなら、同じパソコンで本棚がSSDのパソコンとHDDのパソコンで起動のスピードを確認すると、SSDの方が格段に速く、ストレスなくすぐにパソコンを使うことができるからです。初心者の方に相談されたとき、SSDをおすすめしたら「HDDには戻れなくなった」という声もよく頂きます。
本棚の大きさの相談もされますが、一般的な使用であればSSDの128GBか256GBで十分だと思います。多くの動画や音楽ファイルを保存したいのであれば、HDDの640GBや960GBを選ぶと良いでしょう。私はSSDをおすすめします!
CPU(Central Processing Unit)は人間の脳!
店頭では「CPU:Intel Core i5-2410M」や「CPU:i7-2670QM」といったようにポップに書かれています。
CPUは人間でいう頭脳です。例えば「3+4」の計算をするとき小学生のAくんは5秒、中学生のBくんは1秒で解けるといったように、同じ問題を解くときもCPUによって処理の時間は変わってくるのです。
つまり、どれだけ大きな机(RAM)、大きな本棚(HDD)を用意しても頭脳(CPU)の良さによって、パソコンの速度も変わるのです。
CPUの種類はたくさんありますが、簡単にまとめるとこのような感じです。上に書いたものほど頭が良いものになります。
・Xeon
・Core i7
・Core i5
・Core 2 Quad
・Core i3
・Core 2 Duo
・Pentium
・Celeron
・Atom
パソコン使用の目的にも寄りますが、インターネット閲覧や簡単な文書を作るだけならCore i3以上あれば良いと思います。動画を編集したり、専用のソフトウェアを用いてイラストを描いたりするのであれば、Core i5やCore i7を選ぶと良いでしょう。Xeonは企業向けの高価格CPUですので、除外して考えても良いかもしれません。
まとめ
パソコン初心者の方がパソコンを購入するときに見るべきポイントをお話しました。パソコンを選ぶときのポイントはRAM、HDD、CPUです。RAMは机の広さ、HDDは本棚の大きさ、CPUは頭脳でしたね!
あとは、予算と相談しながら、机(RAM)や本棚(HDD)の大きさ、頭脳(CPU)を選べば良いと思います。
みなさまが、ご自身にとって最適なパソコンを選ぶことができることを願っています!