3DCGを高速で描画する機能を持たないパソコンでゲームをするには、相当の強化が必要となります。
パソコンにゲーム用の機能を持たせるには、高性能CPUと大容量RAM、描画性能強化のためのGPU、それを増設するためのグラフィックボードが必要です。また、忘れがちなのは冷却のためのパーツです。
ゲームに使う性能を求めると、普通のパソコンを強化するだけでは足りないため、最初からゲーム用に構築したパソコンが必要になります。安くて10万円弱から、高いものだと30万円を超えることもあるのです。
ノートパソコンモデルよりもデスクトップモデルを選びましょう
ゲーミングパソコンにも、もちろんノートパソコンモデルとデスクトップパソコンモデルがあります。一般的な使用目的であればノートパソコンを選んでも良いですが、ゲーミングパソコンの場合は、拡張性と冷却性能を考えるとデスクトップパソコンの方が良いでしょう。本気で楽しむなら、デスクトップパソコンは一択でしょう。
CPUはCore i7の上位を選ぶ
ゲーミングパソコンは、同時に処理しなければならないデータ量が非常に多いです。このため、高いCPU性能が求められます。できるだけ最新のCPUを採用しましょう。
GPUはGeForce GTX1050以上にする
ゲームでは3DCG描画の負荷が非常に高いため、グラフィックボードを増設するのは必須です。GPUのメーカーはGeForceとRadeonの2社がありますが、対応ゲームの多いGeForceの方が主流といえるでしょう。
RAMは最低でも16GBはないと厳しい
ゲーミングパソコンではCPUが一番重要ですが、それを処理する作業領域、RAM容量も重要です。一般的な利用であれば8GBあれば快適に動作しますが、ゲームでは全く足りないのです。このため、最低でも16GBは必要となるでしょう。
意外に忘れがちな冷却装備
ゲーム中はCPUやGPUがフル稼働するため、必然的に高熱になります。だからこそ、冷却機能が非常に重要となります。一般的にはファンで外気を当てて冷やすのが一般的ですが、冷やした液体を循環させる水冷の商品も出てきています。
電源は700W以上にする
ゲーミングパソコンは処理の負荷が高く電力を消費するため、一般的な電力では不足してしまうことがあります。このため、80PLUSの基準を満たした電源を選びましょう。具体的には、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、チタンの順に電気変換効率が高いため、快適に電力を供給できるのです。
ディスプレイの書き換え速度もチェック
ディスプレイはリフレッシュノート(映像の書き換え速度)の高さが大切です。通常は60kHzくらいですが、ゲーム用であれば140kHz対応のディスプレイが良いでしょう。従来は綺麗な表示ですが応答の遅かったIPS液晶でも、ゲーム用に使えるものが増えています。
よく使うボタンをショートカット登録できるマウスを選ぶ
操作が複数キーに対応しているゲームの場合は、ゲームごとにキー操作を覚えるよりも各操作をマウスのショートカットボタンに割り当てる方が効率的です。1秒未満の遅れが命取りになるからこそ、マウスにも手を抜けないでしょう。
ショートカット登録できるキーボードも検討する
すべての操作をマウスのショートカットに登録しても良いですが、キーボードにもショートカットキーを割り当てられるようにしておくと、より快適にゲームができるでしょう。必須ではありませんが、検討の価値はあるでしょう。
まとめ
高性能なパソコンを選ぶときの、見忘れがちなポイントを紹介しました。CPU、GPU、RAMは重要ですが、意外に忘れがちなポイントとして冷却装備や電源、ディスプレイのリフレッシュノートなどをチェックする必要があるということでしたね。
案外忘れがちですがゲームを快適に遊ぶために必要な機能ですので、しっかり確認しておきましょう。