安さだけではない、メーカーごとのBTOパソコンの特徴を紹介します。最良のパソコンを手に入れるため、どのメーカーが良いか検討しましょう。
レノボ
ノートパソコンは多くのパッケージ製品(CPUやストレージ構成)が用意されており、変更できるのはOSのバージョンやソフトウェアというモデルが多いです。しかし、法人向けのパソコンは、CPUやディスプレイ、RAMやストレージの変更が可能です。ノートパソコンのディスプレイやCPUなど、あとで変更できないものはしっかり換装しておきましょう。
HP
ノートパソコンは非常に多くのモデルが用意されており、カスタマイズしようにもRAMの容量アップ程度しか変更する必要がないのが特徴です。デスクトップパソコンも個人向けモデルはノートパソコンとほとんど同じ状況ですが、法人向けのモデルはCPUやRAM、ストレージ高性能変更が可能です。
なお、型番の末尾がCTと記載されているモデルのみ、ハードウェアを変更できるモデルであることが分かります。
マウスコンピューター
メーカーのカスタマイズオプションはOSやソフトウェア、ストレージやRAMが多いのに対し、製品そのものが自作パソコンに近い状態のためCPUまで換装することが可能です。このため、自由にパソコンを構築したい場合は、スタンダードノートやデスクトップのベースを選んだうえで構築していきましょう。
ドスパラ
デスクトップパソコンからノートパソコンに至るまで数多くのモデルがBTOカスタマイズに対応しています。しかし、ショップブランドであるため必ずしも内部パーツが安定供給されるとは限らない。このため、経済的な理由で半導体の供給が減ったときの影響は大きいでしょう。つまり、製造時期によって内部パーツが若干異なることもあります。同じ理由で、必要な部品が売り切れた場合はモデルチェンジが行われることもあるのです。
DELL
アメリカでBTO販売のスタイルを確立し、かつて世界のパソコン売上でトップに立っていたメーカーです。InspironシリーズとXPSシリーズを主要なラインナップとし、11~15型ノートパソコンを中心に製品展開を行っています。デスクトップが中心だった時代と比べると限定的になってしまってはいますが、十分なカスタマイズができるでしょう。
エプソンダイレクト
家庭用プリンタでトップシェアのセイコーエプソンの孫会社であるBTOパソコンメーカーです。家電量販店の店頭に並ぶことはほとんどないため認知度は低めかもしれませんが、Web直販ではよく知られておりコストパフォーマンスに優れた製品の評価も高いです。
フロンティア
現在はヤマダ電機の子会社となり、中古OA販売のインバースネットに引き継がれています。扱う製品はベアボーンキットなので、他のBTOメーカーと比べて、パーツ選択の自由度が高いのが特徴です。特にデスクトップパソコンはCPUファンやグリス、電源ファンも選択できるため、ほとんど自作パソコンといっても良いでしょう。
iiyama
マウスコンピューターのグループ会社で、独自のBTOパソコンをリリースしています。スタンダードBTOモデルのスタイルシリーズ、ゲーミングパソコンのレベルシリーズ、クリエイティブ向けパソコンのセンスシリーズ、ビジネス向けパソコンのソリューションシリーズという4つのシリーズを展開しています。マウスコンピューターと異なり、ショップブランド色の強いラインナップを選ぶことが可能です。
まとめ
安さだけではない、メーカーごとのBTOパソコンの特徴を紹介しました。各社に特徴があり、パーツの換装程度のメーカーから、CPUファンやグリスといった詳細まで換装できるメーカーまであります。最良のパソコンを手に入れるため、どのメーカーが良いか検討しましょう。